記録:「高学歴親という病(成田奈緒子著)」
子供が生まれて、自分のこれまでの家庭環境や受けてきた教育に目を向けることが増えました。
そんな中で手に取ったのが、「高学歴親という病(成田奈緒子著)」です。
「高学歴親」というのは自分が高学歴である親という意味だけではなく、「子供を高学歴にしたいと思っている親」という意味も含んでいるということで、子育て世代の親御さん全体を対象とした本といえると思います。
全体としては小児脳科学者の立場、及び子育て支援事業の代表の立場から、ご自身の経験を踏まえた子育て論を展開されています。
正直真新しい内容はあまりなく、実際に相談に来られた親御さんの事例がご自身の子育て支援事業のおかげで解決したという話が多すぎて(でもその解決方法については書いてない)宣伝か・・・??という印象も受けましたが・・・
本の帯にもなっている「子育ては「心配」を「信頼」に帰る旅」という言葉は心に残しておきたい言葉だと思っています。
成田先生自身もそうらしいのですが、私自身もあまり母親に信頼されなかった経験があります。勉強についてはある程度信頼されていましたが、誤解を恐れずに言えば「勉強に関する部分だけ」信頼されていたと、それ以外は心配されていると感じたことが多かったように思います。大人になった今でも親には過剰に心配されることが多く、時に煩わしく感じたり、虚しさを感じることもあります。
自分の子供たちにはそういう思いをさせたくないと思い、できるだけ信頼を伝えられるようにしたいと思っているのですが、
自分に余裕がないとつい(後から考えると)過剰に心配してしまうことも。。
こういう子育て本を、何度も読んでその都度反省して・・・を繰り返すことで
少しずつでも改善していきたいと思います。
その他印象に残った部分を備忘までに記しておきます。
・脳の発達に合わせて、以下のような子供を育てるべき
5歳まで 「からだ脳」時代は「原始人のような子」
1~18歳 「おりこうさんの脳」時代は「学校の勉強以外の知識欲がある子」
10~18歳 「こころの脳」時代は「相手の心が読める子」
→我が家は全員「からだ脳」。「21時にベッドルームに行く」はルールとして守れているが、寝る直前までテレビやタブレットを見たりしているので、まずは就寝30分前からは禁止にするのが現実的か。
・役割分担とお手伝いは違う。それぞれの能力に応じて「必ずその人がやらなければならない作業の役割」を決める。それが将来「社会で自分をフルに生かせる人間」=自立し自律した人間になることに繋がる。
→長男が小学校になったら検討したい。
・極太の軸を持つ。それは勉強ではなく、基本は早寝早起き朝ごはん。絶対に譲らない軸は絶対にぶれさせない。子供に矛盾を感じさせないようにする。
→我が家は「寝る、食べる、遊ぶ」を三大軸として子供にも伝えている。
・ネガティブな出来事にも明るくご機嫌に対応できるよう、親が日ごろから笑顔を作ったり物事をポジティブにとらえる訓練をする。それは心の底からポジティブに思うのではなく、そういう考えもあるかもと思えることが大切。