記録:「脱日本入門」(加谷珪一著)
なかなかショッキングなタイトルの本書。
脱日本というと、今後成長が期待できない日本を捨てて?海外で生活することを勧めている本かと思いましたが、そうではなく今すぐにでも脱日本を進められる方法がいくつか乗っており、勉強になりました。
全体構成は、第1章でなぜ脱日本すべきかについて論じたあと、第2章以降で投資、副業、本業、場所の脱日本の方法について詳細に説明があります。
投資については、すでにNISAで海外銘柄への投資を行っており馴染みがありましたが、
副業においても、シュリンクする日本のレッドオーシャンの市場ではなく海外需要を取り込むべきだとして、eBayによる副業を提案され、手順についても詳細に記載してあります。
eBayは世界中で展開されている越境ECです。馴染みのあるメルカリやラクマなどの越境verだと思って頂ければわかりやすいかと思います。
実は私自身海外からの玩具の個人輸入でeBayを利用したこともあるのですが、特にトラブルもなく、満足のいく取引ができました。にも関わらず自分の副業にするという考えにはまったく至っておらず、本書を読んでチャレンジしてみようかなと思えました。
また、本業の脱日本化は、私も夫も現時点では考えていませんが、
子供たちの代にもなるとますます当たり前に選択肢に入ってくるんだろうなと思っています。
一方で、実は海外に留学しても現地企業に就職できるわけではない、外資系企業の日本法人への就職となることが多い、という事実、など知らない事実もありました。
また、場所の脱日本化にはVISAの関係では学歴が重要だとか。確かに各国高度人材獲得競争激化の中では学歴が分かりやすいメルクマールになると思います。
まさにタイトル通り、日本の外でお金を稼ぐための入門書として大変読みやすい一冊でした。